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Earthport launches distributed ledger hub via Ripple

国際決済大手のEarthport、リップルを介した分散型台帳ハブを開始

2016年1月12日

国際決済と小口決済システム(ACH)を扱うEarthportは、分散型台帳ハブを今月から開始した。これにより、銀行は国際決済をより便利に安価で行えるようなる。

このハブはリップルの決済ネットワークに接続されており、分散化台帳を用いてリアルタイム決済ができる支払プロセッサである。このサービスの有用性は、単一のAPIでリップルにアクセスできる点にある。Earthportは、将来的に他の分散型台帳を追加していくことでハブとしての機能を強めていく予定だ。

Earthportは2015年8月に初めて分散型台帳のサービスを開始している。国内の小口決済システム(ACH)を経由するEarthportの国際決済サービスと、リップルの決済スピードの二つが結びつくことによって実現可能となったサービスだ。

「我々の目的は、(ブロックチェーン技術の)真の価値を国際決済のなかに見出すことだ」 

以前ドイツ銀行に勤め、現Earthportのヨーロッパ代表取締役のDaniel Marovitz氏は述べた。「提供できるサービスに分散型台帳を加えることで、ユーザーはほぼ即時の支払が可能になる。我々の決済サービスはほとんどの市場で行われるT+1(決済日が約定日の翌日)や同日の決済よりも速く、数分で行うことができるだろう。」と続けた。

Rippileの機能とFX相場を組み合わせることで、取引と出資したアカウントの記録による流動生の確保と迅速な取引の両方が行えるようになる。

このハブシステムによって、分散型台帳技術はより企業にとって利用しやすいものとなる。なぜなら銀行は、システムのインフラ整備やコンプライアンスといったものに高額な費用をかける必要もなく、すぐにでも新しい決済方式へと移行できるからだ。Earthportによると、現在このそのサービスは各々の各契約や技術統合、そして各サービス・リレーションシップを通じてリップルのエコシステムへアクセスできるようになっている。これは企業が好んで強調する点だが、これは単一のAPIを介してできる限り多くの国、通貨、アカウント、支払方法を持つことを全体の目的としているためだ。

Earthportの全ての取引で使用されているものと同じコンプライアンスプロセスに従って、顧客はリップルに加え、60カ国のあらゆる決済方法へ単一APIでアクセスできるようになる。DLHにおけるEarthportのサービスは不換紙幣を使って行われており、暗号通貨は一切使われていない。

Earthportの最高責任者であるHank Uberoiは「そのうち他の台帳が牽引していくかもしれない、という認識が我々にあり、その中には地域で提携して運用するものもあるだろうし、産業部門と提携されるものもあるだろう。」とコメントしている。「技術ロードマップが複雑化する中、銀行はサービスを提供するためにより多くの種類の台帳にアクセス出来る必要がある。顧客と協議しながら、Eathportは様々な台帳を扱うことのできるハブへと発展し、台帳はEarthportの単一APIを通じて使用可能になるだろう。」と続けた。

[ライター] Elliott Holley: Banking Technologyのシニアライター。Twitter @BankTechElliott

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